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2020-01-24

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上海建築視察(二陣) vol.2

你好,是设计部的佐野 
(こんにちは、設計部の佐野です)
上海研修二日目、私佐野が自身の視点からお伝えしていきます。

では早速本題へ。二日目の研修地はプーシー(浦西)
誰が見ても隈研吾氏の建築だとわかるファサードの展示場・イベント系複合施設からスタートです。施設名はポートミックス上海(虹橋国際展匯)。
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写真からもわかるように、建物内外に木ルーバーを用いた木のぬくもりが感じられる建築。広大な敷地に対し建物を点在させ、何もない余白空間を随所に取り入れながら、水盤、木、石、植栽(竹)を駆使して構成されています。天気にも恵まれ非常に心地がいい和を感じる空間でした。
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各建物の内部空間です。ルーバー状やパネル状など部位や用途によって木材(正確には木目のパネル)を使い分け見せ方の工夫がされています。同じ木でも形状が違えば与える印象もまた違う。いい勉強になります。
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また、室内ホールの階段も、先端をステンレスで仕上げ、蹴込部分を斜めに仕上げる事でシャープな印象を与えています。このひと手間がより空間の質を高めていると感じます。
階段デザインの参考にしていきたいと思います。
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こちらの写真は外部の床。見たことがない石の表面。同じ設計部の増田と感動した次第です。おそらくノンスリップを兼ねて石の表面に意図的に傷をつけていると思いますが、その風合いが建物とマッチし非常にかっこいい。

次に向かったのは陽澄湖旅客センター。上海から1時間30分ほど車を走らせた陽澄湖と言う場所にあります。
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木ではないがここも明らかに隈健吾氏の建築だと言わんばかりのLアングル(L型のスチール材)で屋根がデザインされた建築。この屋根のデザインだけで勝負したと感じさせるほど、屋根のインパクトが強い建物です。
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目線の高さにある屋根までもがこのデザイン。徹底しています。
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正直危険すら感じましたが、それがまた人々に印象づける効果を上げている。こういったインパクトも建築には必要な要素だと思います。
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建物に近づいていくとLアングルよりも、そのアングルを支持する鉄骨に目がいく。明らかに力技といえる仕口の納まり。職人泣かせな架構ですね。
 
続いてこちらは、建物の外周を巡る回廊の床。
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屋根のLアングルと同じ方向を向くように石が張られています。こういった細かいデザインは流石だなと感じます。
建物を一通り観察して改めて外に出てみると、Lアングルのルーバーによる影が非常に面白いことに気づきます。照明器具による陰影だけでなく、太陽の自然光による陰影もまた建物の見せ方の一つだということを改めて感じました。

最後に訪れたのは上海ポーリーグランドシアター(上海保利大劇院)
お待たせしました、安藤建築の登場です。
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以前TV番組で工事中の様子を見ていたため、個人的に非常に興味があった建築です。
四角いヴォリュームに円形のvoidがどのように配置されているのか、そこがどういった空間なのか、TVの画面越しではわからなかったことが現地で確認できたことが何より嬉しかったです。
まず何といってもスケールの大きさに圧倒されます。後々調べてみると、外観は100m×100mの正方形で高さが30m。円筒状のヴォイド空間は直径18mあります。矩形の中に対照的な三次元空間を入れることで双方が際立つデザインで構成されています。
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このヴォイドは階段やエスカレーターといった動線としての機能だけでなく、ちょっとした広場としても利用が出来るほどの広さが確保されていた。ヴォイドは景色を取り込む”窓”の役割を果たしているようにも感じました。 
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この階段状の大空間の床にはデッキが敷かれており、訪れた人が歩く際に音が反響し、それがまた非常に心地良かった。
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最後に、外部のブラケット照明の納まり。
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単純に躯体を機器のサイズに合わせて凹ましているだけですが、これがあるか無いかで夜間のライティングの表情が違ってくると予想できます。ブラケット照明はよく採用する器具のため、こういった設置方法も是非取り入れていきたいと思う。           
前半組同様に施設自体は閉鎖されていたが、多くの観光客が訪れており、人々を魅了する安藤建築の凄さを改めて感じました。

二日目も建築三昧の上海研修!最終日もお楽しみに。

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