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2025-05-13

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『金沢駅東広場』

撮り溜めがもう趣味のようになってきています。リスは木の実をたくさん採り溜めて、いろいろな場所に埋めて隠しておきます。どこに埋めたか分からなくなって、やがて発芽し、木となり、森になります。『リス、立派!』私のTVの撮り溜めは役に立つときが来るのか心配です。そんなコレクションの中から、新美の巨人より、『金沢駅東広場』本日はこれを紹介します。今?ですか?タイムリーな話題なら『石川県立図書館』とか、『谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館』とか。見に行ったら報告します!

『金沢駅東広場』白江龍三氏設計です。2011年にアメリカの旅行雑誌において世界で最も美しい駅のひとつに日本で唯一選ばれた駅です。このプロジェクトのプロデューサーが、私が大学時代にお世話になった教授、水野一郎氏です。卒業設計の中間発表の時、他の先生方がこうだとおっしゃられる中、唯一水野先生だけは、いや安江はこう考えたと思うとズバリ射抜かれ、ドキッとした思い出があります。番組にも映像で出演されており、変わらずお元気そうで良かったです。金沢での学生生活が始まり、すぐに耳にした言葉が、『弁当忘れても傘忘れるな』です。県庁所在地のある市のなかで、一二を争う雨の多い都市です。その傘を差しだす行為が、あのガラスドームなのかと知りました。そして鼓門。12本の木材が楕円上にそして斜めに組まれます。更にその内側に、12本の木材が逆回りで組まれます。名前の通りまさに鼓。目の錯覚か組まれた木材がねじれて見えます。あらゆる方向からの揺れに耐え得る構造になっているとの事です。装飾ではなく構造がデザインになる素敵な門だと思います。

建築とは?

土地の記憶を残すもの・・・。

凄い仕事に携わっているんだと改めて感じた安江が書きました。

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