こんにちは。建築企画室の藪中です。
私事ではございますが、このたび結婚し、名字が「倉地」から「藪中」に変わりました。
まだ新しい名字に慣れないこともありますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
つい先日、新婚旅行でロサンゼルスとラスベガスへ行ってまいりました。中でも印象に残ったのが、ロサンゼルスの「ゲティ・センター」と「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」です。
1997年に竣工したゲティ・センターは、建築家リチャード・マイヤーによって設計されました。
白を基調とした明るく整然とした建物で、石材の温かみや周囲の自然、ロサンゼルスの街並みとの調和がとても美しく感じられました。
装飾を抑え、建物の機能や合理性、空間の構成を大切にする「モダニズム建築」の流れを感じられる建物です。


広い敷地の中には庭園もあり、建物だけでなく、そこから見える景色や光、ゆったりと流れる時間まで含めて楽しめる場所でした。

芸術を鑑賞することに、経済的な壁をつくらない。その“芸術はすべての人に開かれるべきもの”という思想が、ゲティ・センターの大きな魅力だと思いました。

一方、2003年に竣工したウォルト・ディズニー・コンサートホールは、建築家フランク・ゲーリーによる設計です。
金属の外壁が大きく波打つような、非常に自由で個性的なデザインが特徴的でした。


見る角度や光の当たり方によって建物の表情が変わり、街の中に巨大な彫刻が置かれているような迫力があります。モダニズム建築の合理性や均整の取れたデザインに対し、「ポストモダン建築」では、装飾性や象徴性、建築家の自由な表現が重視されるようになりました。ウォルト・ディズニー・コンサートホールからは、そのポストモダン建築以降の、既成概念にとらわれない自由な建築表現を強く感じました。
1997年竣工のゲティ・センターと、2003年竣工のウォルト・ディズニー・コンサートホール。わずか6年ほどの違いでありながら、一方は周囲の景観との調和を意識した落ち着きのある建築で、もう一方は大胆な造形によって街の中で強い存在感を放つ建築となっています。
比較的近い時代につくられた建物でありながら、設計した建築家の思想や、モダニズム建築とポストモダン建築という考え方の違いによって、これほど異なる建物が生まれていることに、とても面白さを感じました。
最後に、旅の思い出を写真とともに少しだけ。

↑ブラッドベリ―ビル(1893年竣工):映画のロケ地になったとか

↑滞在したホテル近くの好みのビル

↑ラスベガスのトランプタワー

↑ベラッジオの噴水

↑ベラッジオの内装

↑キャニオンツアーの風景
建築だけでなく、街の空気や景色も含めて、心に残る新婚旅行となりました。
