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2025-08-07

建築企画室通信「Expo2025 大阪・関西万博2」

皆さん、こんにちは。建築企画室の山口です。
6月のブログでも暑さについて書きましたが、この夏はさらに厳しい暑さが続いていますね。先日、兵庫県丹羽市では41.2℃を観測し日本歴代最高気温を記録したことに日本中が驚いたのも束の間、その翌週には群馬県伊勢崎市で早速41.8℃で歴代最高気温を更新しました。温暖化が進む今、この先の未来がどうなるのか考えさせられます。
そんな暑さに負けず、私、山口が心待ちにしているのが夏の甲子園です!間もなく開幕する熱戦が楽しみでなりません。球児たちが十分な暑さ対策のもと、全力でプレーできることを願うばかりです。
皆さまも、これから夏休みを楽しまれる方が多いかと思います。万全な暑さ対策で、この夏を元気に乗り切りましょう!

さて、前置きが長くなりましたが、今回は先日社員一同で行った大阪・関西万博について報告をします。

幸いにも、私たちの班はシグネチャーパビリオンを2つ予約することができました。福岡伸一氏プロデュースの「いのちの動的平衡館」と、宮田裕章氏プロデュースの「Better Co-Being」です。

「いのちの動的平衡館」では、映像やインタラクティブな展示を通して、生命の繊細なバランスが表現されていてとても印象的でした。


一方、「Better Co-Being」は、多様な人々が協力し合うことで、より良い世界が生まれるというメッセージが伝わってきました。デジタル技術を駆使した参加型展示が多く、見るというよりは体験しながら進んでいくのが他とは違い良い体験となりました。

正直なところ、一度見ただけではその奥深さを完全に理解するのは難しいと感じました。しかし、未来の可能性を提示する万博だからこそ、この「分からなさ」もまた、これから探求していくべきテーマなのだと前向きに捉えることにします・・。

次に、前回のブログで記載した「休憩所3」と「休憩所4」も無事に巡ることができましたので、そちらの報告もさせて頂きます。
万博会場は日差しを遮る場所が少なく、休憩所はパビリオン巡りに疲れた足を休める重要なスポットです。

「休憩所3」(設計者:山田 紗子氏)は、有機的な曲線が多用され、光が柔らかく差し込むことで、心地よい陰影を生み出していました。実はこの場所で昼食を取ったのですが、ただ座るだけでなく、視覚的にも楽しめる洗練されたデザインに、心も身体もリフレッシュできました。


対照的に、「休憩所4」(設計者:服部 大祐氏 + 新森 雄大氏)は、より現代的でシャープな印象でした。異なる素材や色彩が大胆に組み合わされ、ダイナミックな開放感を感じさせます。天井から吊り下げられたオブジェや壁面のグラフィックアートは、休憩所というよりは、アートギャラリーにいるような気分にさせてくれました。

それぞれの休憩所を訪れることで、事前に調べていた設計者の意図やコンセプトを、空間を通して深く理解することができました。同時に、事前情報なしで訪れたときに、自分自身の感性で何を感じ取れるかという課題も見えてきました。
そして建築に関わる者として、「事前知識がなくても心に響くデザイン」を追求することの重要性を大変痛感しました。

今回の研修においても、多くの気づきと学びを得ることができました。定期的に会社としてこのような機会をいただけていることに感謝すると同時に今後も一つひとつの機会を大切にし、得た気づきを行動に落とし込みながら、お客様に喜んでいただける提案ができるよう成長していきたいと思います。
山口

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