前川国男自邸の隣に小出邸という建物がある。

サンルーム風の木製ガラス戸が魅力的なこの家。
「和」と「洋」の接点が満載。
玄関から

腰掛けて靴を履くベンチと傘立て。ベンチの造りがどう見ても箪笥に見えてしまう。
更にコート掛け

そして応接室に入ると

この壁の右端、銀揉み和紙には
飾り棚が鎖で吊ってある。

写真では棚にしか見えないが見る側の感性によっては
どう見ても 床の間・・・
でも反対側には

かわいい暖炉。
洋間として設計されつつ、なぜか和の香りが漂う。

別の部屋。完全に洋館の一室。
と思いきや・・・

座敷の延長線上にこの洋間が置かれる。
不思議と違和感を感じない。
続いて浴室。

洗面台があるあたり、モダン。
この右手の脱衣室は

畳敷き、三畳の和室。
茶室の香り漂う脱衣室・・・
こうして見ていると「和」と「洋」の垣根が取り払われて行く・・・
